先週ご紹介しましたお鮨屋は、
天満橋駅から歩いて 5 分程。
『鮨 琥珀』というお店です。
お店に入ると真っ先にカウンターが目に入ります。

お鮨さんだけでなく高級感ある和食屋さんは、 木製のカウンターが多いですね。
適切な素材を選んで温かみのある雰囲気のお店を演出したいと思いました。


木の素材ですがカウンター以外に家具や床材など 特に目にすることの多いもので 4 つ特徴をまとめてみました。

<無垢材>
一枚板。
丸太から切り出した木材。
メリット: 美しい木目。調湿性・断熱性が高い。経年変化を楽しめる。
デメリット: 反りや割れが出やすい。価格が高い。重い。


<突き板>
板を薄くスライスして芯材に貼り付けた板。
メリット: 無垢材のように木の温もりを感じることができる。
反りや割れが出にくい。無垢材より安価。軽量。
デメリット: 傷がつくと芯材が現れることがある。


<集成材>
小さな木片を縦横に接着した木材。
メリット: 品質が安定。強度がある。反りが少ない。比較的安価。
デメリット: 一枚板のような木の風合いが出ない。


<幅はぎ材>
縦方向は一枚の細長い木材で、横方向のみ接着した単板。
メリット: 集成材より接着部が少ないので、無垢の一枚板に近い質感。
無垢の良さと、使いやすさが両方ある。
デメリット: 一枚板のような木の風合いが出にくい。


今回は大将と打ち合わせしまして、3 種類の材料を使用しました。
・カウンター天板は桧突板。
落ち着いた薄茶の木目で温かさが感じられます。
・カウンター框と目隠しは桧無垢材。
木目が美しいので清潔感があります。
・カウンター下 荷物置棚は桧集成材。
丈夫なので、仕事帰りの重い荷物、大きめのカバンでも大丈夫です。

 


カウンターの奥行は 55 cmあります。
通常は 45 cmから 50 cmですが、
少し広めなので小皿料理 2~3 品並べてグラスを置いても、 ゆっくり食事できるスペースです。

 


4 月の上旬にオープンしました。
新型コロナウィルス影響拡大の為、 飲食店の営業日・営業時間が変更になっているかと思います。
一日も早くこの事態が終息しますように。

 


高山建設(株)一級建築士事務所
Writer:上野