写真は“風情ある焼杉の外壁”のブログで ご紹介させて頂いた K 様邸の玄関です
(“風情ある焼杉の外壁”のブログhttp://www.t-const.jp/2020/01/17/outer-wall-yakisugi/)
玄関に入った瞬間、組子に引き付けられます。
内部を解体した時の和室の組子欄間を、
玄関インテリアとして再利用しました。
この組子は「二重菱」といって子孫繁栄、無病息災を願う縁起のよい紋様です。
お客様が訪問した時などちょっといい気分になれる良い仕掛けですね。
この組子は洗って綺麗にしただけです。
塗装などは一切施さずに100年前にお家が建てられた際に使用されていたものをそのまま再利用。
ホコリなどが溜まらないように透明のアクリル板のみ、はめ込みました。
思い入れのあるお家の一部を残したり再利用するのも
リフォームならではですよね。
ちなみに、
その下の下駄箱部分は
Panasonic ベリティス コンポリアの既製品です。
ローユニット・フロートタイプ、 扉柄はソフトウォールナット。(一番深く濃い色目になります)
組子欄間の色合いと横長の形状に合わせることで、 一体感がありスッキリとした印象になります。
幅は 160 cmありまして、このタイプですと紳士靴、スニーカー、ヒールなど 30 足くらい収納できるそうです。
K 様邸の玄関を見て、 ローユニットの上には何も置かない方がスッキリしてキレイと改めて思いました。
(我が家の玄関ユニットの上は日焼け止めスプレーや靴消臭スプレーなどスプレー缶が多い)
厳選した縁起ものだけにして物を減らすことも必要ですね。
歴史ある立派なお家に、
思い入れのある素敵な欄間を再利用して
既製品の下駄箱と組み合わせても違和感なく
使いやすさと意匠性にもこだわった玄関空間となりました。
高山建設(株)一級建築士事務所
Writer:上野
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